CINESTAGEについて

 平波です。僕が初めて手がけさせていただく、映画監督が演劇に挑戦するというENBUゼミナールの企画〈CINESTAGE〉の出演者オーディションの件で、追加募集をさせていただくことになりました。自分としては、今回久しぶりにあらかじめ決まった物語があるため、当たり前のことですが、出演者を厳選させていただきたい思いで追加募集をさせてただく次第です。

 

僕も今回、出演者を募集させていただくにあたって、どんな演劇になるのか、どんな物語なのか、どんな俳優を求めているのかそういうものを提示する配慮が基本的に欠けていたと反省しています。なので、簡単ではありますが、粗筋と僕の所信表明みたいなものを明記したテキストを用意しました。大言壮語を吐いてしまえば、この悲しみと憎しみに暮れる世界に生きる私たちひとりひとりの強く儚い祈りの物語です。ご希望の方は、メールやメッセージなどでそのテキストを送らせていただきますので、改めてご検討の参考にしていただければと思います(こちらのホームページの「CONTACT」の欄からもメッセージをお送りいただけます)。参加費用のことなどもありますので、気軽にお声がけは出来ないのですが、本当に悔いのない創作と演出を自分に課して、物語と役者に向き合っていく所存です。何卒宜しくお願い致します。

 

他にも、本企画に関しまして、不明な点などありましたら、いつでもお問い合わせください。

 

CINESTAGE応募フォーム

https://enbuzemi.co.jp/course/cinestage

 

物凄いことを起こしましょう。

 

 

平波 亘

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SELF LINERNOTES - 特集上映作品解説

ハッピートイ / HAPPYTOY

今年の6月に撮影をして、先日完成したばかりの最新長編作品です。物語としては、ここではないどこかであり、今ではないいつかの小さな町で義理の母親と暮らす少年(18歳)アオイの、心の道程を追った作品となっています。ここでは多くは書きませんが、アオイくんは周囲との人間関係で心身ともに傷つきながら、大人になるということに向き合っていきます。なぜモノクロ作品なのか?とよく聞かれるのですが、「大人と子供」「友達と他人」「生者と死者」という白と黒がはっきりしない曖昧な境界線上にたゆたう彼等とその物語を描くのに、モノクロの映像が適していると思ったからです。撮影を担当してくれた関将史カメラマンの映像は是非ともスクリーンでご堪能していただきたいです。もう若くはない自分が、この作品を通じて若き俳優たちと出会い生まれた「私たちはこの若い世代とどう繋がっていけるのか?何を遺してやれるのか?」という問いかけを物語全体に込めました。私たちはそれぞれが違う人間なので、そこに明快な答えを提示するようなことはしません。ただこのファンタジーめいた映画の世界を客観的に観ていただきつつも、その世界がいつしか自分たちの生きる世界と似ているかのように皆様の心に届けば幸いです。固苦しく書いてしまいましたが、映画はあくまでエンターテイメント、あくまでハッピーな映画だと自分は自信を持ってお送りしますので楽しんでいただければと思います。


予告篇

https://www.youtube.com/watch?v=YRrOPz6E1BM


11月11日、13日、15日、17日、19日 21:00〜 新宿K's cinemaで上映


トーチソングス・グレイテストヒッツ

これは2014年にENBUゼミナールという映画学校の俳優たちと一緒に作った作品です。ほとんど演技経験などない彼等が初めて映画という得体の知れないものに向き合う姿を見つめて、物語を作りました。タイトルになっている「トーチソングス」とは、片想いや失恋を歌った歌の事です。そこは自分も天邪鬼なので、分かりやすい片想いや失恋を描く気はさらさらなくて、例えば交際をしている間柄なのに、その「好き」という感情の種類や大きさが変わってしまう、そんな心の移ろいこそがトーチソングなんだ!と豪語したくて「グレイテストヒッツ」などという大層な冠をつけてしまいました。でも、そんな小さな想いも一人ひとりにとっては本当に偉大なる出来事だと思ってます。若い俳優たちがあまりに瑞々しくて出来上がった、自分で言うのもなんですが、本当に可愛い作品です。


予告篇

https://www.youtube.com/watch?v=ANy7xN_wizo


11月12日、16日、20日 19:00〜 新宿K's cinemaで上映


トオルとアキラ

人間界に増発している自殺を食い止めようと二人の天使が天界から降り立ちます。「トオルとアキラ」とはその天使たちの名前です。この作品は今から4年前の夏に、俳優の友人たちから旅行に誘われ、参加するメンツを聞いて「これは映画が撮れるな」と思って作りました。結果的に旅行の全日程を奪うことになってしまうほど撮影は熾烈を極めて、全員が灼熱の森の中で謎の虫と格闘しながら何とか撮りきることができました。物凄くアナログでチープで悪ノリ直前のテンションですが、そういう作品ほど全員が本気にならないと絶対に観てる人に伝わらない。芝居で重ねたテイクは軽く20を超えるなど、自分史上最も俳優を追い込んだ作品になってしまいました。本当に最初は楽しい旅行をしようとしてただけなのにね。是非彼等の生きた証をスクリーンで目撃してください!



予告篇

https://www.youtube.com/watch?v=yG1jYe4zFuM


11月12日、16日、20日 19:00〜 新宿K's cinemaで上映


俺は、ゆく

これは、稀代のポップ・マエストロであるシンガーソングライター堂島孝平さんのミュージックビデオとして制作されました。ショートフィルム仕立てとなっていて、バカリズムさんが主演を務めています。この表題曲「俺は、ゆく」を最初に聴いた時は、楽曲に込められたそのあまりの思いの強さと、愛の業の深さに、物語を考えることが本当に難しく、ひたすら頭を悩ませました。結局は奇をてらうことのない(自分の中では)ストーリーが、楽曲の強さとシンクロしていく構成になりました。バカリズムさんの唯一無二の存在感が、木内晶子さんの凜とした佇まいがとても印象的です。バカリズムさんは撮影時もキャラクターについて意見のやり取りをさせていただくことが多く、とてもクリエイティヴな意味でも尊敬できる方でした。


11月14日、18日 19:00〜 新宿K's cinemaで上映


東京戯曲

僕は遠い昔に結婚というものをしていたのですが、いつかその離婚した時のドタバタを映画にしたいー。この作品はその思いを叶えた作品です。戯曲作家を生業にしている梢は、ある日妻の歩美に突然別れを切り出されます。そこからその夫婦のいざこざは、周囲の演劇人たちも巻き込んで一大恋愛群像劇に発展していきます。何事も芸の肥やしにしようということで、僕はこれまでしてきた恋愛経験をふんだんに登場人物たちのエピソードに盛り込んでいます。もちろん映画的に脚色をした部分は多々ありますが、一歩間違えればこう書いていることも、それを映画にしたことも本当に気持ち悪いですね。そんなギリギリのラインで映画がエンターテイメントとして成立してくれたのは、出演してくれた俳優陣と支えてくれたスタッフのおかげだと思っています。自分のことはどうでもいいので、是非映画を楽しんでください。昨年、初めて自分の作品として単独劇場公開された、とても思い出深い作品です。


予告篇

https://www.youtube.com/watch?v=-d4igpbrwcA

11月14日、18日 19:00〜 新宿K's cinemaで上映

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